2009年9月13日日曜日

「3匹の猿」 -Três macacos -

聖 霊 降 臨 後 第 十 五 主 日

聖書
第一日課  イザヤ書35章4節~10節 (旧 p. 1116)
第二日課 ヤコブの手紙1章19節~27節 (新 p. 422)
福音書 マルコによる福音書7章31節~37節 (新 p. 75)


説教

導入 
「見猿、聞か猿、言わ猿」という彫刻が日光東照宮にあります。この「三猿伝説」は、実は日本だけでなく、エジプト、中国などにもあるものだそうです。しかし、「見ざる」の「ざる」という言葉と、「猿」が見事にマッチしていて、日本語だと実に教訓的です。「悪事を見ない、言わない、聞かない」のが一番という若い女性や妊娠中の女性の生き方を教えているともいわれ、インドのマハトマ・ガンジーもそう教え、いつもこの3匹の猿の像を持っていたともいわれます。

聖書に聞く
今日の聖書は、耳がきこえず、舌の回らない人を、イエスさまがいやされた話です。人々が彼を癒してほしいと、イエス様のもとに連れてきます。イエス様は指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れ、「エファタ」、「開け」といわれると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった、と記されています。

振り返り
先ほどの3匹のサルの写真を見てみると、おびえているようにも見えます。しかし、知恵がある、悟っているようにも見える。いや、能力がないようにも見えます。一方、われわれの人生は、「聞くべきことを聞かず、いうべきことを言わず、見るべきものを見ず」かもしれない。「聞くべきでないことばかり聞き、いうべきでないことばかり言い、見るべきものでない物ばかりを見る」、そんな生き方をしています。外国に一人ポツンといると、見ても聞いても言ってもわからない場面に出くわします。ドイツやフィンランド、インドはまだ良い、アルファベットがあるから。しかし、イスラエル/パレスチナや、タイはびっくり。文字が違う。しかし、心地よい寂しさ、心細さも・・。わずらわしいことが聞こえない。忙しい日常から解放される。という良い面も。しかし、もどかしい、じれったい、くやしい、情けない面もあります。

薦め
海外教会の人たちと会議があり、夜は食事会ということもよくありました。英語が上手な人でも、ポツンとしている人。英語が苦手でも、楽しく話して、大笑いしている人。「言葉が問題じゃないんだ」と良く思わされました。そして、見えても、聞けても、言えても、家族や隣人の、心が、気持が、見えなければ、聞けなければ悲しいですね。もっと言えば、どれだけしゃべっても、人を生かし、勇気づけ、共感する言葉を、言えなければ無益です。そして、神様の愛が、見えなければ、神様の声が聞けなければ無益。神様に、素直に、気持を言えなければ、無益と感じます。奇跡により、耳や口が開かれるだけでなくて、キリストにより「見るべきものを見、聞くべきことを聞き、いうべきことを言う」生き方へ変えられることが大切です。そして、今日のヤコブ書に従うと、「するべきこともする」ということが付け加えられます。「見える、聞ける、言える、実行できる」そんな生き方を歩んでいきたいものです。明日から出会う家族、友人との間でも、そのように生きることができますように。

祈り

ようこそ

 日本と関係が深いのに、「遠い国」ブラジル。国のことから、こちらの日系社会のこと、パソコン事情、生活での驚き、そしてもちろん教会の働きについて、思いつきでいろいろと書いています。
 キリスト教に関心がある方はもちろん、ブラジルや外国での生活に関心がある方、ブラジル転勤や留学が決まった方・・、お気軽に覗いてみて下さい。

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