今日は雨の中、銀行と郵便局に行ってきました。帰りにふと、リベルダーデで鏡やさんを覗き、丸い凸面鏡を見つけました。教会の入り口・駐車場の出入りにこういうのが欲しいと思っていましたが、高いのであきらめていました。「しかし、コツンとぶつけてからでは遅い」と思い立ち、しばし値段を見ながら、思い切って中に入りおじさんと話したのです。
どうやら、日系の方。一生懸命ポ語で話してみましたが、耳の遠いのもあり、なかなか話が進みません。「何が欲しいの?」と日本語で聞かれ、「ありゃ、オトウサン、日本語でいいのね?」と、大声で日本語で話を始めました。
「あんた、戦後移民?」と聞かれるので、「はい、来て3年目です」というと、おもしろそうに、いろいろ聞いてくれ、話をしてくれました。
そして、おもむろに取り出して見せてくれたのは、召集令状! 例の赤紙というやつですね。生まれて初めて本物を見ました。しかも、ブラジルで!
いや、驚きました。「オトウサン、ちょっと持ってみてよ。写真撮ってもいいでしょ?」というと快諾して、ポーズしてくれました。味がある1枚ですね。
座り込んでしばし、お話を聞きました。
オトウサンは、ブラジル生まれの日系二世ですが10歳の時に日本に一人で船で渡り、戦争を迎えた。そして、戦争がなかなか終わらず、いよいよ召集令状が来たけど、招集日直前に戦争が終わってしまって、行かずにすんだ、というストーリーです。
そして、話はそれでは終わりません。戦後、ブラジルに戻り、今度はブラジル軍に入隊したのです!「ポルトガル語はもう話せなくなっていて、何もわからないけど戦車部隊に一年いたよ」と、今度は別の写真を持ってきて見せてくれました。りりしい写真です・・・
「ブラジル来て、金儲けだけ考えたらだめよ。上手くいかんから」と。そして、「あんた、なにしとるの? 会社つとめ?」と聞かれるので、「いやぁ、教会の牧師なんですよ」と名刺を渡すと、「ありゃ、あんたパストールかね」とびっくりの顔。
「んじゃ、だいじょぶだ」といわれました。「そうですね、パストールは儲かりませんから(^_^.)」としばらく話しました。
「近くに住んでるんだから、また、話したくなったら、来たらいいよ。いつでも」と優しく話してくれました。85歳でしたか。
また行きますよ。お喋りしましょう。
おもしろいおじさんとまた知り合いになれました。
いろんな人生、いろんな日系人の方々との出会いです…
追記;Wikiその他で「召集令状」を調べると、物資の欠乏その他の理由で、途中から薄いピンク色になっていったんだそうですね。
そして、これは部隊までの交通費割引券にもなっていて、部隊に到着して交通費精算。そして提出してしまっていたそうなので、現存する召集令状はきわめて少ない、とのこと。
貴重なものなんですねぇ。取材したい方が要らしたら、紹介しますよ。ご連絡ください。




