2012年2月5日日曜日

キリスト教メッセージ: 「そのためにわたしは出て来た」


聖書
第一の日課 ヨブ  Jo  7:1-7 (J-AT p.)
第二の日課 1コリント 1Co  9:16-23 (J-NT p.)
福音書  マルコ Mc 1:29-39 (J-NT p.)

説教  「そのためにわたしは出て来た」


導入 エピソード1
先週は、二つの感慨深いところに行きました。
サントス港と、チエテのバスターミナルです。

I姉のボリビアの友人のご婦人お二人がブラジルに旅行で来られました。そして、サンパウロを色々案内されて、「海にも行きたい」というので、私たちが車でお連れして、一緒に行くことになりました。展望台と、海岸でのんびりした後、サントス港に行きました。古い倉庫。消えかけの番号がついています。「昔、移民で上陸して、その建物に集められた。自分は確か何番倉庫だったと、覚えているよ」と一世の牧師先生の話をしみじみ聞いたことがあります。そこに、ボリビアの方々をお連れしました。子どもの頃だったからあまり覚えていないけれど、是非行ってみたいとのことでした。
彼らも、50年ほど前に、サントス港に上陸して、そのあと汽車でボリビアに向かったそうです。1週間くらいかけて汽車で行き、途中停まった線路沿いでご飯を炊いたりして食事もしたとか。あるとき、急に汽車が出たので慌てて鍋を持って追いかけたら、燃料を積んでまた帰ってきたと、懐かしい話もしてくださり、一緒に大笑いしました。
古い倉庫と、長い線路で写真を撮っていると、側に居た大型トレーラーの運転手が寄ってきて、「こんな古い倉庫じゃなくて、向こうに行けば、大型客船が停泊している綺麗な港があるから、そこに行って写真を撮ればいい」と、一生懸命教えてくれました。しかし、その綺麗な港ではなくて、この場所が私たちには大事なのです。

今までの人生で、大事な分かれ道があった。ある人はサンパウロに、ある人はボリビアに。乗り換えをしたところがあった。そして、人生そのものでの、乗り換えや岐路もあった。
そんなことを、しみじみと思いました。

導入 エピソード2
昨日は、チエテのバスターミナルに朝早起きしていきました。他の街に引っ越しをしたS兄を車に乗せて、送っていったからです。4つの大きなバッグを積んで行きました。道々、いろんな思い出を、しみじみ色々話してくれました。ホドビアリアにつくと、沢山の人が、大小沢山の荷物を持って、行き交っていました。家族と抱き合って分かれるもの。バスの中と外で、声が聞こえないけれど、見つめ合っている人たち。嬉しそうな人、悲しそうな人、疲れた人。
いろんな人のいろんな人生が、交差する場所。このバスターミナルは、世界で一番大きなバスターミナルらしい。私が居たあの一時間で、いろんな人生、悲喜こもごもがそこにあったのだろう。沢山の荷物を入れて、最後にバスに乗って、窓側の席から、出発するときに立ち上がって何度もお辞儀をする彼を見て、新しい門出で嬉しかったり、別れが悲しかったり寂しかったり。いろんなことを考えて、手を振りながら祈りました。


聖書
「人生は旅」だと言われます。文字通り、旅をする人たちと出会い、時を共有しました。
今日の聖書を見ると、イエスさまも、近くの他の町や村へ行き、宣教されました。いやし、教え、そして、街から街へ、忙しく歩かれた、旅をされたのです。ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された、とあります。忙しくされ、朝早く起きて祈られて、人々に追いかけられて、弟子達も心配したでしょう。しかし、旅を続けるイエスさま。その言葉は、こうでした。
「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。」
「そのために出てきたのだ」。イエスさまの人生が、そうだった。

私たちの人生は、それが、旅だとすれば、何のために出てきた旅なのでしょうか?
宛てのない旅?
行き当たりばったりの旅?
迷ってばかりの旅?
順調なまっすぐの旅?
色々あるでしょう。

でも、何のために出てきた旅なのか?
神様の側から考えてみましょう。
イエスさまは、何のために?
それは、今日の聖書の言葉:「私はそのために出てきたのである」に答えがあるのです。それは、宣教し悪霊を追い出すため。つまり、神の愛と神の言葉を伝え、癒やしをし、奉仕をされるため。
ならば、私たちの人生は、その神様の目的に、正面から出会うのが目的でしょう。神の愛と神の言葉を受け取り、癒やされ、奉仕をされるため。そして、そこで終わらないで、自分も奉仕する側になる、つまり、神様に出会い、神様に用いられるため、といえるでしょう。


振返り
月曜日のサントスを思い出します。
サントスに喜んでお客さんを連れて行こうと思ったのは、実は、ずっと雨が続いていたけれど、ようやく晴れる週になると聞いて一泳ぎしたかったと言う理由もあるのです。ナタル(クリスマス)まで忙しくて、その後は雨続きだったからです。しかし、当日起きると寒く曇り模様。がっかりしたのですが約束通りにサントスに向かいました。すると、だんだんと青空が出て、32度までなり、海でも一泳ぎ、気持ちの良い青空と太陽でした。思わず神様に感謝しました(こんな時だけ?)。
海に浮かんで、砂浜に寝転がって、空を見上げました。実は、丁度その日は私の誕生日でもあったのです。その後、夜は皆さんで食事でお祝いしてくださいました。1月生まれなので、日本では考えられないけれど、ブラジルなので、海で浮かんでみる、そんな体験もできました。
空を見上げながら、人生を振り返ってみました。家族やいろんな人に世話になったこと。迷惑や心配もかけたこと。遠回りして牧師になったこと。そして、日本中や、世界のあちこちにも仕事で行かせてもらい、ついにブラジルに来ていること。
これからも、いろんな新しいことに挑戦して、楽しみながら、神様や人の役に立てれば嬉しい…としみじみ思いました。そして、祈ってみました。


勧め
「人生は旅」です。
あなたは、どんな荷物を持っていますか?
あなたは、どこに向かっていますか?
バスターミナルで、いろんな人に会いました。私たちも、人生のバスターミナルにいるかも知れません。軽いけれど沢山の荷物を持っているかも知れません。一つだけでも重たい荷物を持っているかも知れません。向こうに行く人、こちらに来る人、右に行く人、左に行く人。一人の人、大家族の人。しばらく見とれて、写真も撮りました。
疲れても、忙しくても、「このために私は出てきたのだ」と、まちまちを回られたイエスさま。この方に出会う人生を送りましょう。
神様は、私たちが持っている荷物の中身を、すべご存じです。見つからないように、奥底深くにしまってある荷物も。また、自分でも忘れて気がつかなくなっているけれども、肩にずっしりと重い荷物の中身も、すべてご存じです。
今日もう一度イエスさまに出会って、荷物をお預けしましょう。
私たちの人生は、癒やされ、教えられ、整えられ、祝福されます。
そして、私たちも、そのように、少しでも、歩き回り、いろんな人に出会っていきたいものです。

ようこそ

 日本と関係が深いのに、「遠い国」ブラジル。国のことから、こちらの日系社会のこと、パソコン事情、生活での驚き、そしてもちろん教会の働きについて、思いつきでいろいろと書いています。
 キリスト教に関心がある方はもちろん、ブラジルや外国での生活に関心がある方、ブラジル転勤や留学が決まった方・・、お気軽に覗いてみて下さい。

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